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越前松島水族館 Page 11 新ぺんぎん館オープン、ジェンツー来たる!

水族館入り口から右手を見ると、奥の方に見えるのが新ペンギン館。

ペンギン館の出入り口は2カ所あります。

この写真で右の方(木の陰)と、
反対側に回ったところにメインの入り口。

オープニング式典が終わったところです。

招待客と報道陣が中に入ったので、一瞬取り残された感のあるキング着ぐるみ。水族館特注の着ぐるみだそうです。
あちこちに立っているペンギン幟。
ぺんぎん館2F、メイン観察窓。通路が暗くなっているので、ペンギンがくっきりと見えます。

TV局のカメラさんが立っているのが、窓寄りの観覧通路。ちょっと狭いですが、普段の入館者数から考えれば不便はないでしょう。

通路の後ろには階段とスロープがあります。
上の写真から、右手に視線を移していきます。

陸場はプールをコの字に囲んでいます。旧飼育場と比べて、陸場の面積は5倍、プール水量は20倍になったそうです。

奥の壁際に見える黒っぽいタケノコみたいなモノは、冷風ダクトだそうです。ペンギン側の室温は10度。
さらに進んで右端の方。

白矢印のところは別室です。ブラインド入り2枚ガラスになっていて、開けて中を見せることも可能。

中ではただいまキングのイッちゃんが足の療養中。

写真真ん中あたりの窓は下まで続いていて、


階下から水中の様子を観察できるようになっています。

2Fの右端から通路を見ると、こうなっています。

手前の飼育員さんが見ているあたりには低いガラス間仕切りがあって、イワトビのヒナがいます。
イワトビのヒナ。バッハとかハイドンとかの肖像画みたいではないですか? 幼綿羽がカツラみたいに抜け残っています。
後ろ姿。頭から背中にかけて、何かかぶっているような感じです。

ヒナはここで給餌訓練中。幼綿羽が全部抜けたら、プールデビューです。しっかり泳いでくれるといいですね。
間仕切りとガラス沿いにはプラスチック芝マットが敷いてあります。

人が見えるのがいいのか、マットの足触りがいいのか、ずっとこのガラス際にいました。

おかげで子供たちが大喜びでした。ヒナちゃん、スタアの素質あり?
反対側、左端の様子です。ジェンツーが水際に立っています。

上陸スロープの手前、水底に見えているのは、
これ。階下からプールを見上げる水中トンネルです。

報道陣も含めて、ペンギンが「飛ぶように泳ぐ」のを待っています。
トンネルを出て通路をぐるりと回ると、プールの反対側から、トンネル部分にいる人たちが見えます。

たぶん、皆さん待ちぼうけだったでしょう。
2Fにもどって、ペンギンに近づいてみましょう。

左端の壁には鏡が設置してあります。赤腺から左が鏡。
鏡前に、キングは4羽、イワトビは5羽います。ジェンツーが右端に1羽写っています。
イワトビのファミリー4羽と、独身オジサン1羽が岩のところに集まっています。数えるときは鏡像にご注意。
初お目見えのジェンツー3羽。名古屋港水族館生まれです。

水際まで来ましたが、泳ごうとはしません。
1羽寝転びました。1羽はペンギン音頭など披露していましたが、
ついに3羽ともお休みモードに。

床は足の健康にいいという理由で、丸砂利埋め込みコンクリートになっています。
まだ名古屋港のバンドをつけています。

この個体は亜成鳥。昨年11月生まれだそうです。他の2羽は一昨年の11月生まれ。

3羽ともメスです。
左端の鏡前。寝転んでいるキングはヨン君。

キングもイワトビも、このあたりに陣取ってあまり動きません。
彼らが鏡を見るのはここが初めてですが、怖がることはなく、すぐに馴染んだそうです。

鏡の自分を熱心に見ているのは、サン君。

この写真右端に一部見えているのは、もう1本の冷風ダクト。ちょっと惜しい位置です。
手前からサン君、ロク君、奥がヨン君。顔が見えないのがゴバン君。
ひたすら鏡とご対面中のサン君。

「ええ男やなこいつ」と思っているかも。そんなに自分に見とれていて、来期の婚活は大丈夫なのか?
キングペンギンの解説。早くこんなふうに水の中を飛んでほしいですね。
外に出ますと、フンボルトプールには換羽の季節到来。

バックヤードにいる最旬換羽中のハラが、トンネル越しに見えました。
サボテンプールには、換羽直後の涼しげなお顔も。
巣穴から出てきたのは、仲良く同時に換羽を迎えそうなペア。すでにあちこち羽がはげてきています。
旧ぺんぎん館に出ていた掲示。カメ・カエル館への通り抜けはできます。
新ぺんぎん館入り口脇の小部屋で休んでいたペンギン着ぐるみ(抜け殻)。

ガラスのドア越しに撮影しました。ってことは、これも展示?



オマケ写真



亜成鳥ジェンツーお昼寝中


その他:

2011年7月29日、新ぺんぎん館オープン。敷地が狭い中で、よく考えて見所が作られていると思います。

キングとイワトビはオープン5日前、ジェンツーは3日前に引っ越し。物怖じしないジェンツーは昔から住んでいたかのように泳ぐのに、キングはまだ警戒しているそうです。イワトビはジェンツーにつられて、という感じで水に入ることも。

とはいえ、まだ水中を飛ぶ姿は見られませんでした。ジェンツーは朝7時頃から1時間ほど猛烈に泳いで、引き上げてしまうのだそうです。たぶん、時差ボケ?とのこと。名古屋港は照明が南極モード、越前は逆南極モードなのです。

キングの背中を押してプールに入れたら、水に身体が入った瞬間クルッと方向転換して慌てふためいて上陸したそうです。「やめてや、何がおるかわからんのに、アブナイやんか」と思っているのでしょうか。

当初は7月15日オープンの予定でしたが、遅れたのは、海水の冷却に時間がかかってしまったから。何しろ30度ほどある多量の海水を13度にまで冷やさなくてはなりません。室温は10度。最初は海水の冷え方が十分でなくて、湯気が上がっていたそうです。そういうわけで、2週間延びました。

陸場は、すでにフンボルトプールに導入済みの丸い砂利を埋め込んだコンクリートになっています。砂利はフンボルトプールのよりも小さいものを使用。掃除はタイヘンですが、ペンギンの足裏に良いとのこと。

平らなコンクリート床に立っていると、床に接する部分つまり体重のかかるポイントがいつも同じになって、マメができやすい。それがひどくなると化膿したりすることも。その防止が期待できます。

また、床面から飛び出した砂利の上に乗るため、床に溜まった水で足が濡れているという状態を避けられます。最近では砂利をバラで敷いてある施設を目にすることもありますね。

2011/07/29



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