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京都市動物園 Page 6 (2011/01 〜 04) 旧ペンギンプール メモリアル

2011/01/02
  お正月です。寒いですが、ペンギンは元気。
でも、もっと元気なヤツらが。

左の白いのがダイサギ、右奥のグレイのはゴイサギ。
そしてアオサギ。エサ泥御三家そろい踏みです。

サギは普通潜水しませんし、泳ぐのもナシ。でも、ここに来るアオサギは、ちょっとなら水に浮かんで、長い首を伸ばして水底に落ちているサカナを拾うのです。
一瞬水面すれすれにホバリングして首を水中に突っ込み、ダイサギもサカナをゲット。島に舞い戻ります。

拡大図
ダイサギが、小柄で足も首も短いゴイサギを追っ払いました。

ゴイサギは、大きな仲間たちの持つ技を使えませんので、ペンギンのクチバシからひったくり専門です。
ここでちょっと観察。

アオサギが首を全縮(?)したところ。

後ろを泳いでいるフンボルトと、同じような首の感じですね。
半分首を伸ばしました。くっきりとS字形してます。
  さらに首を伸ばします。まだS字のなごりが見えます。

ちなみに、水底のサカナを狙っているところです。
ダイサギが、首をめいっぱい伸ばしたところ。さすがに長い〜。

(アオサギのこのポーズで写真が撮れなかったのですが、この2種は大きさが似ています。)

ペンギンの首も、外から見えないけど、同じようにS字形してます。だから、伸ばすと長いのですね。特にキング。
しかし。キミたち、エサ泥に好き勝手させておいていいのですか?

「べつに〜。」
写真看板のナズナちゃんが何もしないのと同様に、何もしないフンボルトの皆の衆でした。
  ホンモノのナズナちゃんをはじめ、みんな日向ぼっこに余念がありません。

日差しの低い冬の間は、遠い向こう岸にたむろしてます。こちら岸は木立の影が落ちて、日が当たらないのです。

その他:

お正月の特別開園。寒いけれど、動物園オリジナルグッズが先着順でプレゼントされることもあって、ほどよく賑わいます。この年は出遅れて、プレゼントは逃しました。

エサ泥のサギ類は、動物園のすぐ南を流れる琵琶湖疎水からやって来るようです。東山の低い山並みが近く、園内にも樹木が茂っていて、彼らにとっては居心地がいいのでしょう。積極的にペンギンを脅かすことはありませんが、病気などの持ち込みが心配されます。

2011/01/02



オマケ写真



冬の日差しをあびるガマ君とワサビちゃん。ガマ君がうにょ〜んと伸びをしました。


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2011/01/10
小柄なナンテンちゃん。独りでいることが多い。
ハラのごま点が一番多いカラシナちゃん。この隅っこがわりとお気に入り。
コナスビちゃん。スリムで、ハラのゴマ点が極端に少ないのが目印。
ノビル君。最近体つきが立派になってきました。
寝転がるハコベちゃんと、コナスビちゃん。2羽はガールズペアです。ハコベちゃんもゴマ点が少ないですが、ポッチャリ体型。
みんながくつろいでいる光景を、
フェンスの外からうかがうナズナ看板でした。

この看板には何度もドッキリさせられました。自然な出来で、置き方も巧妙。

その他:

この日はおとぎの国ラストデー。ペンギンプール前にはあまり長居しなかったので、全羽見てません。

ペンギンプールは全く別の場所に新築してから引っ越しますので、ペンギンが見られない期間はほとんどないそうです。

2011/01/10



オマケ写真



ワサビちゃんの首筋を羽繕いしているガマ君。
こうしているところは、甲斐甲斐しい婿殿なんですが・・・。



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2011/02/02
外周柵のすぐ内側に出現した木造の箱。
「モデルルーム公開中」。ふたが開けられるようになっています。
開けると、中には笹を敷いたフンボルトの巣と、タマゴが。もちろんニセタマゴ。

フンボルトペンギンの住まいを実物大で再現した展示です。
向こう岸に目をやると、イワトビのギンちゃんが。独りで日向ぼっこしています。

バックヤード生活よりも、広いプールで泳げる方がいいかも。
フンボルト居住区に向かうナズナちゃん。
まもなく、ガマ君(手前)と一緒に戻って来ました。
ナズナちゃんに迫るガマ君(右)。

ワサビちゃんのいない間に元カノとヨリを戻そうとするなんて〜。やっぱり浮気性のガマ君でした。

ギンちゃんは無関心なのか、見て見ぬフリなのか?
ガールズペアのコナスビちゃん(左)とハコベちゃん。

まっ黒なヤツが近くにいますが、気にしてません。カラスは水を飲みに来ます。
これはヒヨドリ?

野鳥が来るのは自然が豊かそうでけっこうですが、彼らは鳥インフルを持ってくる恐れもあるので手放しでは歓迎できません。
アヤシイ者ではありません。ナンテンちゃんです。
ナズナちゃんとガマ君、南側の岸にやって来ました。

最近設置された鏡が気になるガマ君でした。
ガマ君、かなり本気でナズナちゃんに迫っています。
真ん中の島では、何やら集団で一悶着。

頭の位置で左から、コナスビちゃん、ハコベちゃん、カラシナちゃん、ガマ君、ナズナちゃん。

2ペアのラブラブ現場にカラシナちゃんが闖入したもよう。
その後の展開。左から、カラシナちゃん、ハコベちゃん、コナスビちゃん、ナズナちゃん、ガマ君。

オトナ4羽にブロックアウトされるカラシナちゃん。

よく見ると、水面にはカタクリちゃんノビル君の親子ペアも。
邪魔者カラシナちゃん、水に追い落とされずに済んだみたいですが、ガマ君とナズナちゃんにつるし上げられています。
我関せずのギンちゃん。ふっくらと丸い寝転び姿がイケてます。

矢印の所、くっきりと冠羽の影が。
騒ぎも収まり、ほぼ全員でくつろいでいます。いないのはワサビちゃんだけ。

その他:

京都市動物園のフンボルトは、9羽中7羽がメス。極端な婿不足なところに、若手のノビル君が母親カタクリちゃんとペアになってしまい、さらに繁殖戦力ダウン。ガマ君の浮気性が、皮肉にも繁殖の点では期待が持てる?

イワトビのギンちゃんは、フンボルトにいじめられている様子はありませんでした。住み慣れたおとぎの国からの引越でしたが、見たところ落ち着いているようでした。大きなストレスになっていなければいいのですが。何しろお年寄りですから。

2011/02/02



オマケ写真



ガールズペア、息もぴったりに熱唱しています。


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2011/03/31
動物園には駐車場がありません。近くにある岡崎公園地下駐車場を利用します。ペンギンの区画があります。
おおっ、テグスでバリヤーがしてあります。細かくきれいにできてます。
「ペンギンが逃げないように」ではなくて、「鳥インフルエンザ対策のため野鳥が入ってこれないように」テグスを張ったのです。
テグス付の眺めはこんな感じ。
ペンギンの様子は従来通り。
お食事タイムです。給餌の前に点検をして回る飼育員さんの足が見えています。

ペンギンたちは追っかけて大騒ぎ。
おや、ギンちゃんも。
投げ込み給餌です。みんな大興奮。

一番右の個体にご注目を。
拡大すると、アジが肩のあたりにのっかってしまって、見えるけど取れない!ので困っています。

カタクリちゃんですね。
新顔の亜成鳥がいます。どなた?

アジには知らん顔で、騒ぎだけ楽しんでいるふうです。
アザミちゃんです。

12月6日生まれ、ガマ君とワサビちゃんの子で、ノビル君カタクリちゃんが育ての親だそうです。

2月末に巣から出てきたそうです。

写真の顔とずいぶん違います。実物は、お顔が黒い〜。
島に上がったギンちゃん。ギンちゃんは手渡しで食べます。
食べたりないのか?板橋をかじるカラシナちゃん。
ギンちゃん、そろそろお腹いっぱいみたいです。
水辺でくつろぐギンちゃんに水面からちょっかいを出すカラシナちゃん。
カタクリちゃんがアザミちゃんに吐き戻し餌を食べさせています。

A: 食べさせる
B: 一段落

AとBのシーンが交互に何回か繰り返されました。

親と同じ体格になって食べる量も多く、食べさせる方はタイヘン。
ギンちゃん、「さて、引き上げるか。」
奥まった居住区の突き当たりで独りまったり中。

そこへいつのまにかカラシナちゃんが。これまでは、いつもプールの方にいたのですが。ギンちゃんの存在が気になる?
板橋の上がお気に入りのナンテンちゃん。

奥に見えるのは、プールに戻ってきたカラシナちゃん。
戻って来たついでに、ガールズペアのお宅を覗いてみたり。怒られるよ〜。
アザミちゃんは、育ての親カラシナちゃんにくっついていました。お母さん、ちょっと疲れ気味に見えます。

その他:

コナスビ・ハコベのガールズペアは、この時抱卵中でした。各々2個ずつ産卵。ガマ君が関わっていた可能性もあるので無精卵とは限らないとのことで、2個をカタクリ・ノビルの親子ペアに託したのだそうです。

先に結果を言えば、ヒナの誕生はありませんでした。残念。

2011/03/31



オマケ写真



餌バケツを持った飼育員さんの姿を見てプールサイドに押しかけたフンボルト。
身震いするほど興奮しています。食欲旺盛でなによりです。



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2011/04/08
桜が満開です。新プールに引っ越すので、ここでフンボルトが見られるのもそろそろお終い。
ゾウ舎を背景に、プールの南側から東側のカーブを見たところ。

円形のプールの周囲2分の1ほどに立つ鉄柵の範囲が観覧ゾーンになっています。
反時計回りに見回して、ここは北東のあたり。狭い陸地と島を結ぶ板橋があります。

「ペンギンのごはん 2:45ごろ」の張り紙が見えます。そこまでが観覧ゾーンの手すり。
その左側。北岸の陸場が始まります。

緑っぽい石垣の部分は、かつて長屋式の巣小屋でした。

現在はガールズペアの一戸だけを除いて、閉鎖されています。
巣穴を大きめの石でふさいであるのがおわかりでしょうか。

ペンギンのいるあたりから奥の居住区に向かって、スロープがあります。

南岸から真正面に見ると、
くつろいでいるギンちゃんが見えたりします。

居住には巣小屋がいくつかあって、ペンギンが静かに過ごしたり子育てしたりできます。

プールに出てくるのは、自主性に任せられております。
スロープの左側、北西のあたり。こちらにも、巣穴をふさぐ石が並んでいます。
西側から南西の方。
南西に設置された管からは、いつも水が出ています。
南側。手すりに取り付けた資料展示の台が見えます。

低い白柵はペンギン除け。人間避けの鉄柵と二重になっていて、その間にペンギンハウスのモデルルームが。
白柵の西端には、最近になって鏡が置かれました。

今日は若鳥アザミちゃんが姿を映しています。
南側。いつも私が立ちん坊しているあたりです。上陸段あり、ちょっと広いスペースあり、特に春から秋にかけては木陰になるため、ペンギンが集まります。観察には最適。
上陸段で昼寝するカラシナちゃん。
いきなりやって来たアザミちゃんが、育ての父ノビル君に水中からお腹空いたコール。
バタバタと上陸したアザミちゃん。

お昼寝妨害されたカラシナちゃんは文句ありげです。
親子に背を向けるカラシナちゃん。いちおう子供をかばう位置に立つノビル君ですが、本気で追い払いません。この2羽は、ちょっと微妙な関係にあるようです。
 

その他:

この日が、旧プールでペンギンを見た最後の日となりました。新ペンギンプールは、新おとぎの国とともに、4月16日にオープンしました。

旧プールでは、引越が近づいても、必要な対策や新しい工夫が続けられました。ペンギンが大切にされていることが、よくわかります。

プールの奥行きがかなりあるため写真は撮りづらかったですが、私は緑豊かなこのペンギンプールが気に入っていました。次はどんな生き物の住まいになるのでしょう。

肝心のペンギンたちが、新しいプールに早く馴染むといいですね。

2011/04/08



オマケ写真



「と〜ちゃん、おなかすいた〜〜。」 大声で元気に繰り返すアザミちゃん。
疲れた困り顔のノビル君。



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