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上野動物園 Page 5 さようならキングペンギン、東園ペンギンプール (2010/09)

2006 〜 2008年の写真で振り返る東園ペンギンプール

2006/02/02  
古い巨木が枝を広げるペンギンプール。柵は二重になっています。
キングはこの半島がお気に入り。奥に見えるのは、ケープとマカロニの巣穴団地。

右端の岩の上にある丸い看板には、「プールの水は循環・濾過して使っています」と書いてあります。

写真からはみ出した左側に滝が作ってあるので、「もったいない」とカンチガイする人が多かったのかも?
そろって昼寝中のキング。
名前紹介。2006年2月には、キングは9羽いました。

ペンギンの種類だけでなく野生のサギも紹介されています。
卵の模型で大きさ比べ。

最上段がマカロニ、大きいのがキング、その右下がケープ、左がイワトビ。(撮影時すでにイワトビは飼育されておりませんでした。)
我が家のごとく当然の顔して居座るアオサギ。ケープ一家もマカロニ集団も、知らん顔。
ケープ一家、止まり木に止まるようにして、丸太の上に並んでいます。
「おいで〜」との呼び声に、出口に集合するキング。お散歩の時間です。
先頭が暴走しないように?ヒモを張って歩きます。ヒモ係はボランティアさん。
色でマークしてあるコースを歩きます。コーナーを回りました。
途中で2度休憩。解説があります。

ちゃんと止まって待っているキング。もっとも、いくら早く先に行きたいからって人垣を突破するのは不可能ですが。
お散歩再開。楽しそうに歩きます。
広場を一周回って戻ってきました。冷房室の横にある入り口に向かいます。
そろってお帰り。飼育場に入ります。
まだ解散はしません。隊列を組んだまま、お気に入り場所へと速やかに進みます。
戻ってくれば、不法侵入者が。でも気にしないキング。
1羽飛び込むと次々と飛び込むキング。なぜか泳いでいる時は行列しない。
お待ちかね、給餌タイム。しっかり動いたので食も進みます(たぶん)。



オマケ写真



2006年2月のお散歩にて。花壇前でポーズを決めるクール君。




2007/01/31  
約1年後です。
いつもの場所でくつろいでいます。
マカロニの巣穴と、ケープの巣穴。
巣穴のマカロニペアと、外のお一人様マカロニ。

ケープはこの年も若鳥が見られました。
巣材を見つけて得意げに運ぶケープ。その後ろには寝転がるマカロニと、ケープの長老。
1羽見えませんが、揃ってお昼寝中です。左右どちら側に首を曲げるのか、それぞれ決めているのでしょうか?
場所を改めて、二人きりでお昼寝する仲良しキング。
腹這いになるときは、このあたりまでじわ〜っと身体を倒してからクチバシで支え、ハラを下ろします。
フリッパーをハラの下に敷いて寝るのが定番。下のデコボコは、痛くはないのでしょうね。

頭をチュクチュクして親愛の情を示しています。でも安眠妨害。
6羽揃ってシャッキリと目を覚ましました。
1列に並んで、何を見ているのでしょう。サギも集まっています。
全員で出入り口まで飼育員さんをお出迎えに行き、給餌ポイントまで先導するキング。王様なのによく働きます。
寝転ぶケープ親と、守るように立ち寝する若鳥。立場が逆では?
半島の先端あたりから飛び込みます。
半島の付け根付近に飛び上がり上陸。それを待ちかまえる仲良し個体。

クチバシを突き出しているのは、威嚇ではありません。励ましのキモチを示そうとしているのでした。



オマケ写真



お昼寝中のピョンちゃん。上げた足の角度がすばらしいですね。




2008/03/12  
ケープ団地では、ゴイサギにガンをつける個体が。

いっそフリッパーチョップをお見舞いしてやればいいのに。(サギはエサ泥棒です。)
ぶらぶら歩く、たぶんお一人様マカロニ。

手前にいるのはウミネコ。これもエサ泥。
いつもの出入り口付近に、見たことない柵が。中にはキング全員が入っている様子。
説明掲示。

キングのヒナが誤ってプールに落ちるのを防ぐための柵です。ヒナのホワホワ綿羽は水をはじきませんから、水に落ちたらタイヘン。
ほら、左の方にヒナが2羽見えますよ。
それにしても、ペンギンがよく見えません。
そこで、冷房室の方に回ってみました。
出入り口のところに、小さな穴がたくさん開いた金属パネルが張ってありました。その穴から覗くと、モコモコのこヒナが。

成鳥は、4羽。この時は、キングの名前紹介パネルが見あたりませんでした。
ヒナは小さいのと大きいのと。ウランちゃんアド君の子と、ピョンちゃんアトム君の子です。
9月1日と20日生まれだそうですから、生後5ヶ月と生後4ヶ月少々。
冷房室の中は10℃。
外にある柵とは行き来が出来るようになっています。さらに、写真のように奥の部屋ともつながっているので、案外スペースはあります。

箱に入ったセルフ餌は、アジです。

右側のキングが太っているのは、換羽が近いから。古い羽が浮いてきているのです。
食べてみようかな。

見ていると、遊んでいることが多かったです。




2008/11/06  
半年と少々経ってからの写真。陸場がちょっとスッキリしました。流木などを撤去したのですね。
活発なケープたち。丸太を乗り越えようとして落ちたところへ、次の個体がジャンプしようとしています。

岩の上からはもう1羽が下をうかがっています。
キングとマカロニはまだ冷房室にいました。
個体紹介。キングとマカロニが一緒に出ているので、ちょっとわかりづらいと思いますけど。

春に見た2羽のヒナは、亜成鳥になりました。

ピョンちゃんアトム君の子がピノ君、ウランちゃんアド君の子がウミちゃん。
元気いっぱいのヒナ。実の母親はウランちゃんですが、父親がクール君かアトム君かハッキリしないそうです。

このヒナは、ピョンちゃんとアトム君が仮親となって育てました。

のちにメスと判明、「ウララ」と名付けられました。
ベッタリと寝転んでお昼寝。見守る立派な白いハラは、育ての親アトム君。
いつも、親のどちらかがヒナに寄り添っています。
アトム君にエサをねだるヒナ。
左は育ての親ピョンちゃん。関係のない個体がヒナに近づくと、追い払います。

クール君、それ以上近づくとピョンちゃんにつつかれますよ。
「2007年9月生まれのウミとピノは、4月までこのような姿をしていました。(実物大です)」

で、そのウミちゃんとピノ君は?
これです。後ろ姿は成鳥と変わりません。

給餌タイム、飼育員さんの手袋がお気に入りのピノ君。手袋からサカナが出てくると思っている?

その後ろから控えめに「エサちょーだい」攻撃するウミちゃん。
ウミちゃんのアップ。まだクチバシのピンクが黒っぽく、くすんでいます。胸のオレンジ色も薄いですね。
ピノ君のアップ。クチバシはピンクですが、胸の色はやっぱり薄い黄色。

ヒナの目も鋭いけど、亜成鳥の目もなかなか。成鳥よりも悪役ふうではありませんか?
手前ピノ君、その向こうにウミちゃん。左奥は、たぶんアトム君。奥のプールサイドにマカロニ。
手前にラブラブ成鳥、奥にファミリー。いちば〜ん奥にマカロニが見えています。
ウミちゃんの向こうは、右からアトム君、ウランちゃん、クール君、そしてピノ君。


オマケ写真



親の目を盗んでヒナをかわいがってみるクール君。ヒナちゃん、まんざらでもなさそう。



その後:


2009年12月 マカロニ3羽全員、繁殖のため海響館(下関)へ移動

2010年4月 キング、西園ニシツノメドリ舎へ引っ越し。ケープ、西園ペンギンプールへ引っ越し。東園ペンギンプール廃止。(ホッキョクグマ、アシカプール拡張のため)

2010年9月8日 キング4羽全員、葛西臨海水族園に移動。非公開で飼育。上野動物園のペンギンは西園のケープのみとなりました。


その他:

2006年から2010年までの間には、死亡あるいは他園へ転出した個体がありますが、コメントには書いておりません。

巨木が枝を広げて陰を作る東園のペンギンプールは、なかなか風情のある佇まいでした。同じ並びにあるホッキョクグマ施設を国際標準の規模に拡大するために工事が行われますが、巨木は残されるようです。

ペンギン仲間からの情報によりますと、キングペンギンのための施設を新たに造ることは建ぺい率の点から無理だそうです。

いったんは冷房のあるニシツノメドリ舎に入っていましたが、葛西臨海水族園に移動することで、ニシツノメドリ舎よりも好ましい環境が得られる見込み。葛西では今のところ非公開で飼育されますが、いつか公開されるといいですね。

このページの写真は、ほとんどが訪問記初登場です。これまでのページには動画もありますので、どうぞご覧ください。(Windows MediaPlayer が必要です。)

2009年以降のキングや東園プールの様子については、ペンギン仲間の皆さんがブログやHPでレポートしておられます。
リンクのページからどうぞ。



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