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越前松島水族館訪問記一覧

越前松島水族館 Page 27 (2019/4月、8月、12月)

越前松島の1年:
4月28・29日 8月5・6日  12月25・26日




4月28・29日
キングのヒナと亜成鳥


4月28日


到着したらちょうど足裏の手当が行われていました。水できれいに洗ってから薬を塗ります。飼育員さんの保定が絶妙です。患者は5番君。




キング側の様子。鏡前の左寄りにご注目を。




ジェンツーは3羽ともメスなのですが、青嬢と赤嬢のご要望にこたえて巣台が設置されています。巣の居心地を確かめる青嬢。なんだか楽しげです。




キングのヒナは、隣にいる父キュウ君よりも大きいかも。




他人が入っちゃってますが、ファミリーがそろいました。母姫様は、育児から退きつつあるようです。キュウ君が常にヒナについていて、食べさせていました。




仲間の中で一番背の低い父キュウ君、ヒナがよけいに大きく見えます。真っ白の母姫様と比べて、キュウ君のちょっと汚れたハラが、なんだか疲れ気味に見えちゃいます。




口移しでヒナに食べさせているキュウ君。




やっぱりキュウ君がヒナに食べさせています。姫様はのんびりと寝転がっていて、ヒナのねだり声にも反応しません。野生でもメスの方が先に子育てから離脱すると読んだことがありますが。




こちらは屋外のフンボルトペンギン。抱卵あるいは育雛中の親にサカナをデリバリー中の飼育員さん。その長靴をかじるフンボルト。




昨シーズン生まれの亜成鳥、ずいぶん老け顔になりました。あと3ヶ月もすればオトナと同じ模様に変身します。




お散歩にお出かけ。




春の日差しをあびて気持ちよさそうな昼寝アザラシ。毛が乾いてふかふかになってます。触ってみたい。フィーディングタイムで触れるのは濡れた状態の背中だけです。



4月29日


翌日です。なんだか堂々としすぎのキング亜成鳥。まだ少し地味な色合いです。バンドは赤と黄色、12番です。




ジェンツー青嬢と小競り合いのキング亜成鳥12番。




独りで過ごすヒナちゃん。




ヒナ、足指も爪もオトナと同じ。次に見る時はすっかり亜成鳥になっているでしょう。




右端、一足先に換羽を済ませたアクアス君は隣にいるハッちゃんが気になっているようです。ハッちゃんの換羽はまだ。本格的な恋のシーズンは換羽が終わってから。




立派な体格のアクアス君、換羽が終わったばかりのピカピカ羽毛ですが、よく見ればクチバシの付け根に残り羽、嘴片(クチバシのピンク色部分)もまだ更新されていません。プレートがポロッと剥がれて落ちれば、きれいになります。




換羽最盛期なのは、サン君。近くにいる亜成鳥12番のお祖父さんにあたります。




もう1羽、亜成鳥の右側にいるロク君も換羽に入っています。




換羽はもう少し先になりそうな面々。




イワトビの黄色君と白ちゃん。とりあえず巣におさまっています。




抜けるような青空の下、フンボルトのいる『ぺんぎんらんど』全景。空中プールには本日の当番が入っています。




南米の乾燥したビーチを再現した陸場は、屋根に覆われています。




ちょっと、本で見る野生棲息地みたいです。




仲間と走り回る亜成鳥。




団体で泳いでいます。この観察窓は写真が撮りにくいので、レアな1枚。




きれいにそろったイルカのジャンプ。


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8月5日・6日
キング抱卵と亜成鳥


8月5日


キングが抱卵しています。ハッちゃん(左端)とキュウ君(右端)。真ん中の後ろ向きは亜成鳥13番(赤緑)、ヒナ改め亜成鳥です。その向こうにちらっと見えるのはゴバン君。




抱卵中の個体を刺激するのを避けて、鏡の掃除は休止中。




ゴバン君も抱卵中の仲間には近寄りません。めちゃ攻撃されますから。




こちらは別室。ガラス越しにメインの部屋にいる仲間を見ているのは、左側がロク君とヨン君、右側に12番とサン君。子育て欲が強すぎて抱卵の邪魔をするので、隔離されています。




ハッちゃんの相方はアクアス君。戻って来てます。ハッちゃんの頭をチュクチュクして応援。




キュウ君の相方は昨年に引き続き姫様。タマゴの点検をしているようです。亜成鳥13番のきょうだいは誕生するでしょうか?




亜成鳥、プールぎわに出てきてノビをします。フリッパーを後ろに引き上げ、首を前に伸ばしてストレッチ。




仕上げにきゅうっとフリッパーを引きつけて身体をS字に曲げます。この動作は他の種でも同じです。




手前が母姫様、奧が亜成鳥13番。前回見た時はもふもふのヒナでした。




お食事タイム。抱卵していないキングとジェンツーがお出迎えに。この場所は、




ちょうど別室の前なんです。




抱卵中の2羽は、もちろん動きません。食べるなら、デリバリーしてもらいます。




よっこいしょ!と岩場に寝ころぼうとする亜成鳥。ここがお気に入りのようです。ペンギン密度が低くなっているので好きにできます。




ハッちゃんのタマゴが見えました。タマゴは汚れていますが、ハッちゃんの足は汚れていません。抱卵交代してから間がないのかも。




ジェンツーの青嬢は換羽に入りました。少し遅れています。春に置いてあった巣台は撤去されています。ペンギンたちの気が済めばいいのです。全員メスですから、繁殖目的ではありません。




仲良し中の赤嬢と黄嬢。どうも、赤嬢がその時々でお相手を選んでいるみたいな感じ。




イワトビ白ちゃんと、




イワトビ黄色君。今期も繁殖ならず。




赤長老も元気そうです。



8月6日


翌日の朝、ガラス前に集まるキング。とはいえ、4羽は抱卵妨害で謹慎中ですから、空いてます。




ゴバン君のペンギン塩水がクチバシ先端に。この姿勢でじっとしているのが彼の得意ポーズ。ペンギンはクチバシ付け根あたりに塩類腺という器官があって、余分な塩分を体外に排出しています。それがこれ、私はペンギン塩水と呼んでいます。




タマゴの父親アクアス君、いつも気ままに出歩いているばかりではないのですが。




ハッちゃんがタマゴの点検中。タマゴは長辺が前後の方向になるように置いています。


 

抱卵するハッちゃんの後ろに立って得意そうにしているアクアス君。




水中から飛び上がるアクアス君。上陸ポイントにはマットが敷かれています。




どっし!と着地。足は空中でハラ側に引きつけて、すぐに立ち上がれるようにしています。




ハッちゃんのところに戻って、今度は高らかに鳴くアクアス君。




ハッちゃんが鳴き返します。タマゴは足の上に置いたままです。




今度はアクアス君、




またハッちゃんと、何度か鳴き交わします。相互ディスプレイと呼ばれ、ペアの絆を確かめる行動とみられています。




こちらはキュウ君。




ちょっとタマゴが見えました。左右に長くなる向きに置いています。個体により流儀があるのでしょうか?




岩組みのところで遊ぶ母子。




姫様、岩に足をかけて、登るつもりだったのでしょうか? ハッちゃんに威嚇されてやめました。




ハッちゃん、抱卵したままあちこち羽づくろいをします。自由自在に伸びて曲がる首。




またタマゴが見えました。やっぱり前後に長い向きで置いています。
タマゴを温めるには、皮膚が露出した抱卵斑と呼ばれる部分にフィットさせて体温を伝えます。ペンギンの羽毛は断熱性が高いので、羽毛でタマゴを覆っても温め効果が出にくいのです。




イワトビの白ちゃん黄色君、マットの上に長老、その手前がオレンジ君。




ジェンツー赤嬢、黄嬢。右にいるのは一人換羽中の青嬢。




こちらは屋外、フンボルトの換羽が進んでいます。みんなモサモサですね。左の個体、ハラにボタンみたいに残った旧羽がユーモラス。

野生だと、防水効果のないこのモサモサ羽で水に入ることはできませんから、絶食となります。事前に食いだめをして太っておくのですが、換羽終了頃には痩せちゃいます。飼育個体だともちろんエサはもらえますが、換羽中は辞退する個体も結構いるようです。




一足先に換羽を終えた個体はすっきりスリムで涼しげなお顔。




半分くらいが換羽中でじっとしているため、寂しい感じがします。




お散歩は換羽済み個体が勢揃い。




お散歩広場の周囲にはミスト装置が設置されていて、




それぞれが積極的に利用しています。




おやつの方を選ぶ個体もいます。


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12月25・26日
タマゴの結果と初詣練習


12月25日


抱卵しているキングは見当たりません。ヒナ誕生のお知らせ掲示もありません。どうやら2ペアとも残念賞だったようです。

それから、ハッちゃんとキュウ君の子供で2017年生まれの女子12番が、この訪問の1週間ほど前にアクアスへお嫁入りしました。アクアスのどの個体とも血縁関係にない12番には、繁殖の期待がかかります。キングの血統管理は厳しくて、イトコどうしでも繁殖ペアになれないのだそうです。




広いところで羽づくろいするハッちゃん。




鏡前で羽づくろいするキュウ君。




左からキュウ君、姫様、彼らの子供13番。女子です。12と13は父親が同じなんです。




13番まだ黒っぽい顔をしていますが、夏に見た時よりも歩き方がオトナっぽくなりました。




抱卵している個体がいないので、普通に過ごしているサン君。もちろんヨン君ロク君も。




イワトビの白ちゃん黄色君は、繁殖シーズンでないけどなんとなく仲良しかな?




イワトビの赤長老。




ジェンツー青嬢。




散歩の時間が近づいて、自主的に集合するキング。




元気に歩くキング。




広場入口に到着。サン君が休場なので、8羽です。




亜成鳥女子13番も散歩に慣れたかな?




解説トークが済むまで自由に過ごしていいのですが、何となく固まってしまう多数派。




帰り道もちゃんとそろいました。




午後の散歩が済むと、お食事タイム。




お食事のあとは、鏡の前で身だしなみのセルフチェック? 手前2羽と次の2羽は、それぞれ抱卵していたペアです。繁殖シーズンが終わっても、なんとなく仲良しみたいです。




フンボルトは繁殖シーズンに入っています。巣穴の中には巣材が見えます。




巣の中で仲良く鳴き交わし。




人工サボテンの根元に穴を掘って巣材を敷き詰めている個体も。屋根がかかっているので、実用上はこれで大丈夫。




巣穴アパートが設置されています。人気のほどはいかがでしょうか? ペンギンの出入りは見られませんでした。




さっき鳴き交わしていたペアの巣、巣材を運び込んでいます。




巣に入っている個体が多いので、お散歩も少人数制。




おやつのサカナをゲットした個体と、欲しそうにする個体。




出入り口に集合して、帰って行きます。



12月26日


翌日12月26日の写真、まずはゴバン君の足にご注目を。右足の斜め後ろに、大きな突起があります。矢印のところ。奥に見える個体の足にはないものです。




後ろから見ると、これです。『かかと』の皮膚にできたタコが肥大した感じです。ふつうに『座って』ますから、生活の妨げにはなってないようです。高齢の個体でたまに見られます。ゴバン君の場合は以前から突起があったのですが、3倍くらいに大きくなっていて驚きました。




こちらはサン君。上クチバシがゴツゴツと大きくなっています。加齢に伴うクチバシの肥大化はイワトビやマカロニでしばしば見られますが、キングでも時々あります。もちろん、それほど変わらない個体もいます。




散歩の時間が近づきました。自主的に集まるキング。




控え室の前に集合。




控え室に入り、出番を待ちます。




今日の午前はゴバン君がお留守番のようです。




館内のスロープを歩き、




専用出口から外へ。




出てきました。これは午後の写真なので、9羽全員そろってます。




脱線王アクアス君には付き人がついて、とんでもない脱線を防ぎます。




左端、ノーマークの亜成鳥女子がフラフラと列を離れかけています。




本日午前の散歩は初詣練習の初日。朱い鳥居をくぐって入場します。戸惑っているような亜成鳥女子、立ち止まって振り返っています。オトナはみんなヘーキ。




さっそくお社の階段を上がるアクアス君。




熱心にお社を点検しています。




以前はキュウ君も階段を上がっていたのですが、ここ3年くらい見ていません。参拝する日もあるのでしょうか。




そろって帰途につきます。




午前の散歩が終わると、一斉遊泳タイム。勢いよく飛び込みます。




深いプールを魚雷のように泳ぎ回るキング。




亜成鳥女子、お散歩疲れ?




夕方のお食事タイムです。ジェンツー。




キングの番です。




お食事が終わって、サン君がつかまっています。別室で過ごすよう、連れて行かれるところです。

じつは、サン君は高齢で白内障になっており、よく見えません。夜間は暗い上にプールの水位を下げるため、プールに入ったら上陸ポイントがわからず、一晩中上陸できなくなるおそれがあるのです。それで別室へ隔離されるのです。

目が悪いとはいえサン君は散歩が大好きで、留守番させておくと「出せ出せー!」と、吐き戻してしまうほど激しく訴えるので、無理のない程度に出すのだそうです。




そういうわけで、鏡前のキング集団は8羽です。


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