Miscellany ペンギン見聞録/観察

ペンギン見聞録全体の目次 [ペンギン観察の目次


キング観察手帳

若鳥くん(亜成鳥)

7月下旬から8月上旬に孵化のピークを迎えるキングペンギン。ヒナはどんどん大きくなり、ご存じ巨大キウィフルーツのような姿になります。

一番大きくなるのは、孵化翌年の3月頃。このころにはヒナのフワフワした羽(幼綿羽)の下にオトナの羽(正羽)が準備されていますから、体重も同じ時期のオトナより重いかも。14kgにもなると聞きました。

幼綿羽が抜けると、亜成鳥に変身! きれいなキングペンギンが一丁上がりです。だけど、よく見るとオトナとはちょ〜っと違いますね。


2005/06/04

さて、登別マリンパークニクスのペンギンパレード。変身したての若鳥くんが1羽参加しています。

どこにいるでしょう?

写真にマウスポインタをのせると、若鳥くんがわかります。
近寄ってみましょう。右側が若鳥くんです。その違いは:

下クチバシの色が、黒ずんでいる。

頭部のパッチの色が、オトナより薄い。

胸のオレンジイエローが薄く、黄色い部分も少ない。

白とグレーを分ける黒いラインが、細い。

近くで見ると、こんな感じ。図鑑に載っているような、典型的な亜成鳥の色合いです。

この若鳥くんは、上の写真のように、体型がまだヒナっぽいです。

このときは、歩くときにフリッパーをオトナほど広げていませんでした。モコモコのヒナは、フリッパーを動かさずに歩きます。その名残なのでしょうか?

2006/03/14

上の時期から9ヶ月後。右端です。

まだパッチと胸の色は薄いですね。でも、クチバシがピンクになりました。(全身を見ると、体型もオトナっぽくなってます。)

上3枚の写真ではピンクのバンドが左についています。この写真ではバンドが右についていますが、繁殖は毎年1羽なので、同じ個体のはず。



2005/09/06



こちらは9月上旬の旭山動物園。

奥が若鳥くん。手前のオトナと比べると、パッチの色は薄く、胸はほとんど白という感じ。

クチバシのピンクはまだ黒ずんでいます。

2006/02/23
越前松島水族館の若鳥、ななちゃん。奥の方です。

亜成鳥になって10ヶ月近く経ちました。パッチと胸の色は少し薄いけど、全体にオトナとあまり変わらなくなりました。

ななちゃんは、最初っからクチバシがピンクでした。

ななちゃんの亜成鳥デビュー(前年5月)の写真がこちらにあります。
>> ペンギンめぐり・越前松島水族館 Page 3

このページに戻るにはブラウザの「戻る」ボタンで。


若鳥くんは好奇心がより旺盛で、元気よく走り回っていたりします。それから、オトナたちとは別のことをしていることも多いようです。みんな昼寝しているのに、ひとりだけ遊んでいるとか。

キングのパッチや胸の色といった種によって特徴的な部分は、成熟したオトナの印。恋の季節には、これがものをいうのですね。

オトナ色になるまでの期間には個体差があるでしょう。若鳥くんを見つけたら、バンドの色などメモしておいて、次に見たときにどうなっているか確かめるのも、ペンギンを楽しむ一つの方法と申せましょう。

2006/08


ペンギン見聞録 [ペンギン観察] [ペンギン雑学] [ペンギンデザイン]



水族館ペンギンかるた写真コーナーリンク掲示板入り口

Top Page