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天王寺動物園 Page 4 (2012/05/24)
久しぶりの天王寺、キングとフンボルト写真増量  


屋内飼育場
平日はひっそりしている屋内飼育場。ときどきやって来る幼稚園団体が去ってしまうと、よけいにひっそり。
キングはただ今4羽。換羽中ボサボサと換羽直前モコモコが3羽。
こちらはつるりんとしていますが、シッポがかなりすり切れているので、換羽はまだ。

壁際の岩は、擬岩なのでプカプカ水に浮きます。以前プールに入れてあったことが。
いっせいに注目しているのは、出入り口ドア。
「そうじ来よったで〜。」 「逃げろ逃げろ〜。」

飼育員さんを避けて、ぞろぞろと移動します。
「ここまで来たら安心や。」

反対側の端に避難して、掃除作業の様子を用心深くうかがいます。
「今度はこっちやで〜。」

掃除が近づいてくると、プールに沿って、またまた反対側に逃げて行きました。この逃げ方だと、飼育員さんとすれ違う必要があるのですが・・・。

一種の遊びのようなものでしょうか。
掃除が終わると、お食事です。この日は11時過ぎにサカナかごが出てきました。バケツじゃないんですね。
飼育員さんに注目して姿勢をびしっと決めるキングの面々。

おや、うつ伏せにした大きなバケツがありますが?
このためでした。飼育員さんのイス。

手袋をして準備する飼育員さんに、催促するようなキング。
パクついているけど、腰が引けてます。なるべく遠くからサカナをもらおうとしているようです。

飼育員さんが近寄ったら逃げちゃいそうな雰囲気。だから、腰掛けることにしているのかも。
お食事が終わり、くつろぎタイム。

なぜか張り切って自己主張するキング。
おきまりの「反省」ポーズで締めくくります。

つられて自己主張する個体は現れませんでした。
ぽってりと丸い正面姿。
キングの顔は案外デコボコ。濃い顔してます。

ひときわ目立つ大きなクチバシの持ち主です。クチバシが大きいと男子顔に見えます。
女子顔の見本。

フリッパーバンドは、黒に白白青、さらに黄色い部品がついてます。他では見たことのない形式。
ペンギン音頭のバリエーション。
換羽中のフリッパー。古い羽が飛び出して、刷毛のようになってます。後ろの個体と比べてみてください。

フリッパーの羽は普段ウロコのように見えるのに、実は長かったのですね。

長い羽軸が皮膚とほぼ並行にびっしりと重なっていることになります。フリッパーの補強になっているのでは?
思い思いにくつろいでます。
ガラス際で、新案特許ものの「楽チンかかと立ち」。

ガラス際の段差を利用して指先を上げているのです。
段差部分にはちょっとした仕掛けが。

ご覧のように、側面からは水が細く噴き出しているのです。
その水は緩やかに流れて、途中のフンを掃除して溝に落とすことになってます。

でも、床が常に濡れているのは、ペンギンの足にとってどうなのでしょう。
水温計。4度を指してます。
飼育室内は13度。これでキングも暑さ知らず。
小石を入れたバットが置いてあります。巣材のようですが、これを使うべきイワトビの姿は見えません。
腹ばいフンボルト石。飼育室内のオブジェです。
これは寝転びイワトビ石かな?
古めかしい「ペンギンの家」。冬場にはキングが屋外に出るので、閉鎖されます。

この左側、ペンギンの家と背中合わせに屋外飼育場があります。



オマケ写真 1



テケテケと橋を渡るフンボルト。歩くときの前傾姿勢は角度がきっちりそろっています。



屋外飼育場  
屋外飼育場。緑色のネットが上部全体を覆っています。
サイドは濃い茶色のネット。以前は細いワイヤが縦に張ってありました。

園内の鳥類飼育ドームでは、鉄骨の上で野生のアオサギが30ほどの巣を作っているそうです。

そうした野鳥がペンギンプールに危険なウイルスなど持ち込まないよう、しっかりとガードする必要があるのです。
でも、前よりもペンギン観察がしにくくなりました。
ネットにカメラを近づけて、ペンギンに上手くピントが合えば、こんな感じ。

若鳥くんです。かなりませた顔をしています。
さらに頑張って手を伸ばし、ネットの目から写すとこうなります。

下の方が黒っぽいのは、ネットの横糸。
奥の方にある高台に上がっています。

左下隅が黒いのは、これもネットが写ってしまったから。
橋を渡る若鳥くん。

これはネットのせいで上部が黒いです。なかなか上手く撮れません。
こんなふうに並んで橋を渡ると、とてもウケます。
すぐ足元をす〜っと泳ぐと、子供を連れた親御さんが大喜び。

鉄の丸棒で作った柵が、プール側にナナメに張り出しています。かなり年季が入っています。昔は転落防止対策だけでよかったのでしょう。
プールの左手に進むと、ちょっとうらぶれた感じになります。
敷地に沿って角を曲がると、ネットはありません。このあたりは荒い格子柵だけです。

上の写真のブロック壁は、ペンギンの長屋でした。プールのこちら側と裏側はフンボルト居住区になっているのです。
長屋の1部屋から出てきた2羽。

巣穴入り口の目隠しでしょうか、細かいネットを張ったスクリーンが立っています。
さらに進んで長屋を左側から見たところ。

この長屋と直角(1羽立っている方)に路地があって、居住区が続いています。

緑色の看板は、夏の間キングが暑さを避けて屋内にいることを知らせるものです。
路地を覗いてみると、向こうの方で何やら騒動が。
路地をはさんでいくつかの入り口が向かい合っています。

手前の方にある巣穴から、亜成鳥が出てきました。
なぜか成鳥と組んで、巣穴前にいるペアにケンカを売っているような感じの亜成鳥。
ペンギン舎の近くにいるタンチョウ。

キングもクチバシが尾羽に届きますが、こんなふうに寝転んでやってるのは見たことがありません。
園内の茂みにはホロホロチョウが潜んでいて、時々出歩いていました。

天然モノではないですよね。ふれあい要員?


その他:

久しぶりの天王寺でした。訪問の2ヶ月前(2012/03)に、メスのキングが1羽しまね海遊館アクアスへ繁殖のために貸し出されています。アクアスの方が羽数が多いので、天王寺にいるよりも繁殖の可能性は大きくなるかも。

そういうわけで、キングは4羽。男子顔と女子顔が2羽ずついます。

フンボルトは着実に繁殖しているもようで、今回も亜成鳥が1羽確認されました。

屋外飼育場がすっぽりと細かいネットで覆われたため、さらにペンギンが見づらくなりました。ですが、野鳥などの害からペンギンを守るためには、どうしても必要ですからね。

今回フンボルトはあまり表側に出てこないで、ほとんどが居住区で過ごしていました。季節や時間帯によるのかもしれませんが、出たり入ったり小競り合いがあったりラブラブしてたり、ペンギン路地の観察は案外イケます。

2012/05/24



オマケ写真



若鳥くん、成鳥に負けていません。生意気な顔でのし歩いています。



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