シェーンブルン動物園 Page 2 (2019/05/24) Tiergarten Shonbrunn 初夏のシェーンブルン動物園 |
屋内ペンギン施設の隣は、アシカのプールになってます。奧のペンギンとホッキョクグマの看板がある建物に、キングとイワトビがいます。5月ですが、暑い。 アシカプールの観察デッキ下に、ペンギンの飲み水噴水が。振り向いたペンギンの口から水が噴き出しています。 まずは青空の下、屋外のフンボルトプールから。 これは前回(冬)の写真です。雰囲気が全く違います。 プールの右手に見えているのは、『ペンギンパレード』。 左側部分、左からエンペラー、キング、ジェンツー、ロイヤル、キガシラ、ケープ、マカロニ。 右側部分、左からアデリー、フィヨルドランド、マゼラン、フンボルト、ヒゲ、スネアーズ、シュレーター、ガラパゴス、コガタ。コガタとハネジロを分けてないので17種です。種ごとの大きさは気にしない。 さらに右には、『ペンギン・テラス』に続く階段が。 エンペラーをモデルにしたペンギンの秘密図解、蓋を開けて中身を見るのを忘れていました。解説の見出しに「生まれながらのダイバー」とあるし、潜水艦の図があるので、潜水するための身体の構造を説明しているのかも。 さて、ペンギン・テラスに上がってみます。 テラスの様子。テラスから少し上まで階段があります。 フンボルトペンギンの看板。ドイツ語のHumboldtpinguin、その右には上から学名、英語、スペイン語の表記。英語はPeruvian Penguin(ペルーペンギン)、スペイン語はManchot de Humboldt(フンボルトペンギン)ですが、これまでに見たイギリスの動物園ではHumboldt Penguinとなっていました。 寿命が「飼育下で18年まで」とは、日本の感覚では短いようです。 テラスからの眺め。フンボルトの敷地はずいぶん広く、この写真の端から端まであります。右の遠くの方には巣穴が見えています。 プールは、上と下(メインプール)の2つあり、 矢印のところで上のプールの水がメインプールに落ちるようになっています。 左寄り、メインプール側の眺め。 右寄り、陸場の様子。陸場は大まかに3段になっています。 上段。地面は砂利敷きとコンクリートの部分に分かれています。 中段です。ここにも巣穴が。右端の白矢印は上の写真と同じ石を示します。ペンギンたちは石組みを階段代わりに使うようです。 メインプールのある下段。草ボウボウで自然っぽい環境ですが、野生棲息地はどうなっているのでしょう。青い矢印は上の写真と同じ石を示しています。 三段になった広い敷地。贅沢でうらやましい環境です。 上段の巣穴前の様子。草が生えて自然な感じがいいですね。 上の写真、左側の巣穴にはペアが入っているようです。 メインプール側から見たペンギン・テラス。その左、一段低いところに、上のプールがあります。 中段の巣穴。 ガラスに近寄る個体も、たまにいます。 下段の左寄り、落ち葉をくわえた個体が歩いていました。 のぞき窓は、日差しが強い日には中があまりよく見えません。 さっきの巣穴から外に出てきそうです。飛び降りるかな? プールサイドに佇む2羽。奥の方に、上の写真の巣穴が見えます。 プールの小島から飛び込み。 広い敷地に散らばって、しかも暑いからか巣穴に入っていたようで、ペンギンの姿はあまり多くありませんでした。冬の方がたくさん見られました。 |
ペンギン館の入口。 飼育室は左、正面、右の3つに分かれています。前回は使われていなかった左の部屋が、 抱卵ペア専用ルームになっていました。3組6羽。ここは他の部屋とペンギンの行き来はできません。 正面の部屋にはイワトビが陣取っています。ここと右の部屋とはペンギンの行き来ができます。 イワトビ陣地に遊びに来ているキング亜成鳥。訪問が2019年5月ですから、2018年生まれということになります。 そして一番広い右の部屋。この部屋だけ、反対側からも見ることができます。くつろぐキングたちは換羽を終えてピカピカの羽、、尾羽が長くきれいにそろっています。 ペアにうっかり近寄ってしまった個体が、激しく追い払われています。 ところで、右の部屋の右端には、こんな柵がありました。 これは前回訪問時の写真です。柵はありませんでした。何のため? 外に出て、ガラス窓から柵の反対側を見ると、イワトビのクレイシです。かなり大きく育ったもこもこヒナが7羽。手前はプールのようですが、水は入っていません。(ガラスへの映り込みが白く光ってしまいました。) 柵の前にいるイワトビ成鳥は、親なのか、ヒナが気になる子育て欲旺盛な個体なのか。奥に見えているのは、屋内で見ている人たちです。 こちらは右側の部屋の裏側、極地展示のある側からみたプールです。 日本の水族館ならこんなふうにプールに藻を生やしておくことはないと思います。考え方の違いでしょう。 こちらから見ると、メインの観察窓の上に冷房設備があるのがわかります。 昨年生まれのイワトビ亜成鳥。 飼育員さんになでられるイワトビ。 それをジッと見る亜成鳥。 ところで、左側の抱卵ペア部屋には人工雪の出てくる口がありまして、雪がたくさんたまると、 大きなバケツでデリバリーされます。距離を取って見守るキングたち。 あちこちにプリン形の雪が配置されました。 おもむろに雪に近寄るキング。 亜成鳥、雪を崩し、のしかかって全身で味わっています。 こちらはペアでしょう、2羽で雪の様子を見ています。 こっちはどうかな? 足で崩す。 やっぱりのしかかってます。見守る相方。 冷え具合はどうかいな?と聞いているみたいな相方がラブリー。 抱卵ペアの部屋でも、雪で腹を冷やしている姿が見られました。 キングペンギンの解説表示。ドイツ語でも王様ペンギンです。野生棲息地はフォークランド諸島あたりを指しているので、亜種はパタゴニカスなのでしょうか。 体重は9から15kg、寿命は動物園で12年まで--って、これも日本での感覚よりも控え目。たとえば旭山動物園の公式サイトでは、寿命は「約20年」となっています。 キタイワトビペンギンはドイツ語でNordlicher Felsenpinguin、キタ岩壁ペンギンです。体重は2.5kg、寿命は約12年とあります。キタイワトビだと、もうちょっと体重があるような気がします。 キングの資料展示台に載っているのは、『シェーンブルン事典』です。 全てのペンギンの種は冠羽など固有の外見的特徴で見分けられると書いてあるようです。(1コわからない単語あり) 結構細かい説明が出ています。たとえば、 左ページ: フリッパー裏側の模様が個体それぞれで異なる 右ページ上の囲み: 不凍効果を保つ特殊な血管、角質層が足裏を保護 |
ヒーツィンク(Hietzing)ゲートから真っ直ぐに歩くと、皇帝パビリオンが見えてきます。18世紀の由緒ある建物ですが、今はレストランになっています。この周囲を左右どちら周りでも回って、 クラシックなバードケージが突き当たりに見える園路に入ります。 そして、この建物(サル舎)を右に回り込めばフンボルトプールが見えてきます。 左に回り込むと、 小さなショップとトイレが左手に。そこからすぐにアシカプールがあるので、プール沿いに右に進めば、隣がペンギン館、その向かいがフンボルトプールです。 こちらはヒーツィンクゲートにあるショップです。規模は大きいですが、お目当てのペものはあまり見つかりませんでした。 食べるところは園内に10箇所近くあります。ここはヒーツィングゲートに一番近いカフェ。 店内。 ソーセージセットと水を注文して昼食にしました。 ペンギンのお隣はホッキョクグマです。どこにいるか、わかりますか? (右寄りに、背中からお尻の部分が見えます。) 写真の部分だけでも広いですが、ホッキョクグマ敷地全体のごく一部なんです。 ホッキョクグマのお向かいは、楽しそうなメガネグマ。 キッズエリアが何ヶ所かあります。ここには御子様用ボルダリングウォールがあって、チャレンジしている子がいました。大きな作り物のイモリ(?)で遊んでいる子も。 これはイノシシかな? 動物まで遠いので、よく見えなかったりします。動物が安心できるよう、隠れる場所もたくさん作ってあります。 タンチョウ。前回訪問した時に、導入の予告が出ていました。 カバ。 カバ展示の横の園路。ここを行くとトラやライオンが見られます。 動物園を出て帰る途中、ヤシ温室の眺め。冬に見たのとはずいぶん印象が違います。 |