ペンギン見聞録／観察

キングの励まし

上野動物園、キングのアトム君がプールからロケット上陸！　どっしりとハラで着地、足がかりを求め必死のジタバタ。

待ちかまえていたスリムちゃん、「ガンバレ、ガンバレ！」と、アタマをクチバシでくちゅくちゅして応援しています（＾＾；）。

「や、やめてんか～こんなときに～～。」

スリムちゃんの激励の甲斐あって無事に上陸したアトム君。うるわしいキングの愛情でございました。

連続写真でどうぞ。見どころは、アトム君の足。ほぼツメ１本で支える瞬間も。

全体	足部分拡大	「えぇ～いっ！」アトム君、飛び上がりました。待ちかまえるスリムちゃんのクチバシ。（矢印）
		どっしっ！　ハラで着地。「な、なんやねん。」ちゅくちゅく「がんばりや～。」「やめてんか～。」
		ずるずる、ガシッ。滑った。かろうじてツメでしがみつくアトム君。ちゅくちゅく。「ナイスや。」「どこがや。」
		「あ。」右足がすべった。ちゅくちゅく。「あきらめたらあきまへんで。」「気が散る・・・。」
		「うっ・・・。」アトム君、右を上げたら左が・・・。左足はツメ１本で支えています。ちゅくちゅく。「ほれ、十万馬力や。」「・・・・・。」
		「くっ。」左足がなんとか岩にのりました。ちゅくちゅく。「よっしゃ、あと一息！」「ぜーぜー。」
		「はあ～、しんど。」アトム君、なんとか上陸。立ち上がるところです。ちゅくちゅく。「よお頑張った！」「おおきに。」

アトム君、ちょっと高さ不足だったようです。（高さがあれば、もう少し前に出られた。）　プールはあまり深くないので、飛び上がるのに充分な加速がつかないのでしょう。

キングペンギンのドキュメンタリー映像で、倒れた仲間を励ましているシーンがありました。数羽が取り囲み、ときどき頭や顔をクチバシでちゅくちゅくしているのです。「しっかりしろ」と言っているかのように。

そうして、エサにしよう（生きているうちから！）と近寄ってきたカモメなどを追い払い、数時間にわたって仲間を見守り続けたのだそうです。

それにしても、上野のスリムちゃん。やっぱり励ましているつもりだったのでしょうか？　「ちゅくちゅく」が親愛の情を示す動作であることは確かだと思うのですが・・・。

2007/06

追記：　キングペンギンは2010年９月に葛西臨海水族園に転出。（写真の２羽はすでにこの世におりません。）上野動物園のペンギンは、西園のケープのみとなりました。

全体	足部分拡大	「えぇ～いっ！」アトム君、飛び上がりました。待ちかまえるスリムちゃんのクチバシ。（矢印）
		どっしっ！　ハラで着地。「な、なんやねん。」ちゅくちゅく「がんばりや～。」「やめてんか～。」
		ずるずる、ガシッ。滑った。かろうじてツメでしがみつくアトム君。ちゅくちゅく。「ナイスや。」「どこがや。」
		「あ。」右足がすべった。ちゅくちゅく。「あきらめたらあきまへんで。」「気が散る・・・。」
		「うっ・・・。」アトム君、右を上げたら左が・・・。左足はツメ１本で支えています。ちゅくちゅく。「ほれ、十万馬力や。」「・・・・・。」
		「くっ。」左足がなんとか岩にのりました。ちゅくちゅく。「よっしゃ、あと一息！」「ぜーぜー。」
		「はあ～、しんど。」アトム君、なんとか上陸。立ち上がるところです。ちゅくちゅく。「よお頑張った！」「おおきに。」