Aquarium  他の水族館・動物園 水族館入り口へ戻る

海遊館のほかのページはこちら



海遊館 Page 31: 海遊館の1年 2014年4月〜6月

4月: キングのヒナはまだヒナ、新人イワトビ
5月: キング換羽の季節、ヒナ大変身中
6月: ペンギン繁殖期大作戦


 
2014/04/14
キングのヒナはまだヒナ、新人イワトビ

ヒナ大
ヒナ大です。この頃がヒナの最大サイズ。そろそろ幼綿羽が抜け始めるはずなんですが。
まだまだヒナですね。一緒にいるお母さん(右)よりもずっと大きいみたいです。オスかな?
このボリューム。
シッポはオトナの羽になっています。
お母さん(左)についてもらって、氷浴びをしています。
顔の綿羽の抜け具合は先月と同じ感じ。クチバシが大きいし、目つきもちょっとこわく見えます。
左の方にヒナ大、右の方に育ての両親に守られたヒナ小。
手前にヒナ小、奧はヒナ大。ヒナ大の顔、左側は幼綿羽が抜けて白いので、さらに正体不明なコワさが。

クチバシも体つきも、ヒナ小は小さめ。メスかも?

ヒナ小
成鳥の白いハラに挟まれた、もこもこの塊がヒナです。

いつものように隅っこで両親と過ごしていましたが。
真ん中あたりまでお出かけ。雪の上に寝転んだら、こうなってしまいました。
羽繕いをする親の横を、離れません。
親が移動すると、一生懸命に追いかけます。
親と同じかっこうで羽繕い。
おや、お食事がやって来ました。バケツが気になりつつも、ヒナを独りにはできないお父さんでした。



オマケ写真1



羽繕いすると、フワフワ綿羽が抜けてクチバシにくっつきます。
ヒナ大のこわカワイイ顔も、そろそろ見納め?



キング、ジェンツー、アデリー Page Top
全体はこんな感じで、先月同様、繁殖シーズンでも換羽シーズンでもないので平和です。
また、気の早いキングが単独換羽中。
右はマユゲちゃん、左は一番君、いつものカレです。
早くも盛り上がっているペアも。

左後ろにマユゲちゃんがいます。
屋外展示で仲良くしていた300ちゃんと302君です。

ですが、まだちょっと早くて息が合わないみたいですね。

動画があります。
Movie 213
こちらは女子同士で暇つぶしのラブラブごっこのようです。右はコミミ姫。
緊張して集まるキング。雪かき掃除がやって来たのでした。ヒナを守るような布陣です。

動画でどうぞ。
Movie 214
ジェンツーは、みんな巣におさまっています。そろそろ場所取り?
ペアでしっかりと陣地を守っていますが、小石はまだ入っていません。
お隣と口げんか。
ジェンツーは水槽の左端が主流ですが、
中央寄りの、アデリー街に飛び地もあります。
アデリーはまだ場所取りしてません。雪のあるところに集まって、なんとなく過ごしていました。

いちおう動画がありますが、静止画とたいして変わらないかも?

Movie 215

イワトビ

Page Top
イワトビの数を数えてみましょう。右端は2羽並んでいるので見えづらいですが、全部で11羽いますよ。

3羽増えました。
登別マリンパークニクスからやって来たばかりの3羽です。くつろいでいるようで、安心。

ちょうど左から303、304、305のバンドをしています。

数が増えて、繁殖につながると万々歳。
こちらは先輩ペア。ガラス際でもまったく平気です。
黒い足の裏。
イワトビ展示と同じフロアにある熱帯雨林展示。

怠けているナマケモノ。板の上に寝転がって、棒につかまっています。確かに、ぶら下がるよりも楽ですね。


その他:

キングのヒナ大は2013年8月27日、ヒナ小は10月23日に孵化しました。亜成鳥になるまでの期間は個体差が大きいようです。来月はどうなっているでしょうか。

キング233(勝手に命名ジュニア)、ペアで抱卵ごっこはやめていました。野生でも若い個体が同性ペアを作ることはあるけれど、たいていはそのうちに異性パートナーを見つけるそうです。

2月に登別からやって来たイワトビが今月から展示が始まりました。3羽そろって新しい環境に慣れたようでした。寝転んで昼寝したり、のんびり羽繕いしてたり。元からいる個体との関係は、互いに無関心。

このあと登別マリンパークニクスを訪問しました。登別の飼育員さんは、神経質な個体がいたので心配していたとのことでしたが、落ち着いているようだと伝えたら少し安心しておられました。

2014/04/14




オマケ写真2



キングペンギン合唱団。
じつは、飼育員さんの雪かき行動を警戒して緊張気味なのでした。



オマケ写真3



いまだに「スーパーハード」と声がかかります、イワトビペンギン。
よほどインパクトの強いCMだったのですね。




Page Top

 
2014/05/16
キング換羽の季節

ヒナ大変身中
ヒナ小がいました。ヒナ大はどこ?
いました。奥の方でお昼寝中です。かなり幼綿羽が抜けちゃってます。

なお、左寄りにいるのはオトナの換羽中個体です。お間違えなきよう。
首を伸ばしたヒナ大。
向きを変えてお昼寝続行。体型と立ち方、そしてフリッパーの曲げ具合は、ヒナですね。
幼綿羽の残り具合で、お年寄りめいて見えます。
しっかり目が覚めました。つぶらな瞳がキュートです。
ちゅくちゅく。
全身羽繕い。
頭の残り羽が楽しい模様になってます。

まだバンドがついていないので、性別は不明です。でも、大柄だしクチバシが長いので、オスに1票。
一番奥がヒナ大。母親ゼロ番さんがついています。
給餌タイム、なにか大がかりな作業が始まったようです。

じつはヒナ大の給餌訓練。右端ではゼロ番さんが飼育員さんに抗議のクチバシを繰り出しています。

ヒナ小が無邪気に見学しているようですね。
ヒナ大を両脚の間に挟んで、口を開けさせてサカナを食べさせています。

ヒナ大の下半分が飼育員さんの脚の後ろに見えてます。
はい、おしまい。うまく食べられたのかな?

ヒナ小
いけないことをして捕まったヒナ小? ではなくて、両親ががっちりガードしているところです。
かき氷浴びの順番待ちでしょうか?
可憐な女子顔。小さめのクチバシ。メスだと思います。
食事が済んだキングは右の壁際に集まって、飼育員さんに背を向けます。

ヒナ小も、親に連れられてきました。

キングの換羽大作戦

Page Top
全体を見ると、キングは換羽たけなわの頃。
換羽終了した個体もいます。このメスは、バンドがゆるゆる。新しくつけたものだと思いますが。
右側、首を前方に伸ばしているのは、ピカピカ羽の若様です。
同い年のコミミ姫も換羽終了。今年もイヤーパッチは小さいので、見分けはイージー。
ヒナ大の母親ゼロ番さんも、換羽を終えたようです。
バンドなしですが、マユゲちゃんですね。これから換羽。むくむくに膨らんでいます。
氷浴び中のこの個体も、これから。
あとは頭を残すだけとなった換羽個体。オトナになりつつあるヒナだと誤解されまくりでした。

確かに似ていますが、抜け羽の様子が違います。

ペディキュア王
 
おや、換羽終了間際のたてがみキング。足のツメが白い?
近寄って見ると、左足のツメ3本に白いペイントがついています。
バンドはしていませんが、この個体はどう見てもジュニアです。顔と、やってることが。
イワトビを見に行って戻ってきたら、左足白ペイントのたてがみキングに新しいバンドがついていました。
233のビーズです。やっぱりジュニアでした。
海遊館では換羽中のキングはバンドを外し、目印として足のツメにペイントをします。

これは換羽が始まりそうなマユゲちゃん。右足に赤いペイント。
こちらは右2本に緑。

バンドと同じく、右はメス、左はオスなのでしょう。
上の個体、全身換羽最盛期ですね。
お食事風景。



オマケ写真1



換羽個体は暑いのでしょうか、カキ氷ポイントのあたりでジッとしています。
中央の個体が3分の1終了、右は始まったところ、左はまもなく始まるところ。




オマケ写真2



ピカピカの新羽が美しいコミミ姫は2010年生まれ。
今年はいいお相手が見つかるでしょうか?




オマケ写真3



繁殖期に向けて盛り上がるアデリー。
自分の巣に小石をためて、満足げに雄叫びを上げています。



アデリー Page Top
奧のテラス上にはアデリーが集まっています。そろそろ繁殖シーズンが始まります。
小石を運び込んだマイホームを点検しているようでしたが、
「よっしゃ〜!」と叫んでいるような。
巣に入ってまた一声。右隣にいたアデリーも、つられて雄叫びをあげています。

ジェンツー
ジェンツー陣地は前回と変わらないようですが、
どの巣にも誰か入っています。
お食事タイム
メニューはオスのシシャモ。卵が入ってないので、傷みにくく、低カロリーでヘルシー。
だいたい巣の中に1羽、外に1羽の配置です。タマゴはあるのでしょうか?

イワトビ

Page Top
珍しくイワトビが泳いでいる姿を目撃。

時間帯によるものか、これまで陸場にいるところばかりでした。
圧倒的多数はいつものあたりにかたまっています。
一番奥の隅っこで仲良くしているペアらしき2羽。


その他:

キングのヒナ大も次回はきれいな亜成鳥になっているでしょう。無事にここまで育ちました。

換羽中個体のペディキュアは、話には聞いていたのですが、初めてじっくりと見ました。これまで、アクリルの汚れがひどくて細部まで観察できっこないと思い込んで、ちゃんと見てなかったのだと思います。

エサのオスシシャモ、従来は子持ちシシャモよりもめちゃ安価でした。しかし、最近ではオスのシシャモもウケる商品となってきているようです。将来はペンギンと人間の奪い合いすなわち値上げにならないか、心配です。我が家もオスシャモのファンです。

2014/05/16




オマケ写真4



「タマゴあるかやて? それはお答えできまへんな〜。」


オマケ写真5



アデリーの顔はどれも同じに見えてしまいます。タマゴの有無はこちらもわかりません。


オマケ写真6



登別からやって来た3羽のうち2羽。もう1羽も元気にやってます。




Page Top

 
2014/06/12
ペンギン繁殖期大作戦



キングエリアです。全員換羽が終わってすっきり。

若い二人  
寝転んでいる2羽、左がヒナ大あらため2013若、右がヒナ小あらあため2013姫でございます。

性別はヒナの時の身体の大小そのままに、大きな方がオス、小柄な方がメスでした。
2013姫、顔に幼綿羽が少し残っていますが、精悍な顔立ちになりました。238番です。
姫様、まだクチバシが黒っぽくて、すぐに見分けられます。
もとヒナ大の2013若は237番。イヤーパッチがオスにしては小さめで、下の方の輪郭が不鮮明です。
仲がいいのか、おませな求愛ごっこなのか。13若、迫っています。
「なんやねんもぉ」と文句言ってるような13姫(右)。

右手前にいるのは、彼らの1年先輩にあたる男子です。
左が13姫、右が13若。

オトナは忙しくてかまってくれない、というか、この時期うかつに近寄ると怒られるので、仲良く一緒に遊んでいるのです。
13若、また迫っています。オトナたちのマネをしているのかも? 13姫は迷惑そう。
13姫、近くで見るとヒナ時代の面影を残しています。(ほんまかいな〜)

首の後ろとクチバシの付け根にほんの少し綿羽が残っています。

マユゲちゃん
Page Top
マユゲちゃん、いました。向かいで羽繕いしているのは、おなじみのカレ、一番君です。
いい雰囲気で前後に並んでいます。どうやら今期も一緒にがんばるつもりのようです。
身体ごと首を伸ばして、「二人きりの世界」に盛り上がる2羽。
そこに現れたキング女子(左)。略奪愛をもくろんでいるようです。

イケてるポーズのまま静観する1番君(中)、その後ろ側から文句言ってるマユゲちゃん(右)。

こういう場合、両側に立つ奪い合いキングは自分の立ち位置を変えません。真ん中の個体ごしにクチバシの応酬をします。
「ま、ええわ。一番君はうちのカレや。」

知らん顔して澄まし顔ポーズに戻ったマユゲちゃん(左から3羽目)。諦める様子のない左端のキング女子。
私が贔屓にして勝手に名前をつけているマユゲちゃん。小柄で個性的なメスです。

昨年は「マユゲ」が薄かったですが、今年はご覧の通り。クッキリ黄マユで、初めてでも見分けはイッパツです。
お昼寝中。目のように見えるのは、黄色いマユです。
こちらは2012年生まれの男子。まだ何となく亜成鳥っぽい色合いです。
ケヅメ君も元気。両脚の後ろ側に、皮膚が盛り上がってできたケヅメのような出っ張りがあります。

この突起は、あるときポロリととれることがあるそうです。タコやウオノメのようなものなのかな?
お食事タイム、シシャモをほおばるキングと、澄まし顔のマユゲちゃん。
食べ終わったキングは、いつものように飼育員さんに背を向けて右側に集合。



オマケ写真1



「ウチのカレシやで〜。イケてるやろ〜。」 自慢げに見えるマユゲちゃんでした。
後ろに見えるみんなも、真剣に婚活中。




オマケ写真2



「シシャモちょ〜だいな。」 可憐な表情で見上げるマユゲちゃん。
キングの給餌は奧の青バケツなんですが、
よく手前のアデリージェンツー黄バケツポイントに来ています。





アデリー、ジェンツー、イワトビ


左寄りの風景。ジェンツー(左)とアデリー(右奥)が巣についています。


アデリー Page Top
奧の壁際、テラスの上にアデリーの巣が2つ、
これで計3つ。

いかにもタマゴがありそうですが、よくわかりません。
上の写真のアデリー、立ち上がりましたが、やっぱりタマゴの有無はわかりませんでした。

ジェンツー

Page Top
ジェンツーの巣は、4つ、
抱卵姿勢でジッとしています。
奧の真ん中の巣。たぶん、この2羽は国内最高齢のジェンツーだと思います。

子育て経験も豊富。小石の盛り方など、熟練した感じですね。今年も期待しましょう。
右端の巣。小石が少なくて、抱卵個体が枠の中に半分隠れています。

イワトビ

Page Top
イワトビも、繁殖シーズン。

これは左隅の巣。タマゴはありますか〜? (わかりませんでした。)
もう少し右にも2つ。右手前の巣にいる個体が、なんだかアヤシイ。
あ、タマゴ!
タマゴが少し割れて、中身が見えています。もしや、孵化?

と思って飼育員さんに尋ねてみたら、これは偽卵。殻が割れて、中に詰めたシリコンが見えていたのです。

本物は孵卵器の中。
そんなこととは知らない抱卵ペア。「がんばってな〜。」 「がんばるで〜。」と、仲良くやってます。
上の写真に3羽、残りがこの写真で8羽。全員元気です。
ガラス際を行列するのがこの日のブーム。あっちへ行ったり、
こっちに来たり。独り者が集団で遊んでいました。
お次はプールサイドに集結。
ぽつりぽつりとプールに入っていきました。


その他:

換羽してきれいになったキングの婚活は、見ていて楽しいものです。めでたくペア成立となった個体は、いかにも満足げな顔ですし、略奪愛を目指す個体には切羽詰まった様子が感じられます。キングは毎年相手を選び直すことが多いのですが、通年仲良しの個体もいるようです。

マユゲちゃんは一番君とペアになることができるのか? 孵卵器の中のイワトビタマゴはどうなるのか? そしてアデリーとジェンツーにはそもそもタマゴがあるのか? 気になることだらけです。

2014/06/12




オマケ写真3



立派な巣におさまるチャーミングなアデリー女子。さて、タマゴは?


Page Top


Page 30  Page 32  一覧


水族館入り口へ戻る ペンギンかるた その他 写真コーナー リンク 掲示板入り口

Top Page