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ザ・ディープ (The Deep)Page 1  (2015/03/23)
Hull, UK (イギリス、ハル)

アトラクション水族館の新しいジェンツー展示

Hullの駅からまっすぐ歩けば25分弱。

駐車場の向こうに、ザ・ディープの入り口が見えます。思ったよりも簡素な外観ですが。
チケット売り場には、「引っ越して来ました!」のジェンツー看板が。

ジェンツーは、訪問した日の3週間ほど前、2015年3月3日にお目見えしたばかりです。

チケットを買ったらエレベーターか階段でフロアー3まで上がると改札があります。
最上階からスロープ通路を降りて各階の展示をたどる形式になっています。

博物館のような展示もあり、見せ方はアトラクションを意識しています。

ロンドン水族館(Sealife)もそうでしたが、日本の水族館と比べると「盛りすぎ」感が・・・。
珊瑚礁の景観。ここは明るいしスッキリしていて、和みます。
その奧に伸びる暗い通路の先に、ペンギン展示があります。
通路を進みます。
突き当たりにガラス窓が2つ。

The Penguins of Grytvikenとタイトルがついています。
観察窓がこれだけではつらいですが、

「この先アトラクションを回ったところにさらにペンギンを見られる場所があります」との表示がありました。
中を見下ろす形になっています。照明は紫色。奧の窓から自然光が入りますが、手前は暗い。

氷と岩の海岸に、
廃屋のセット。
ジェンツーは、白いところに1羽、廃屋の前に6羽、計7羽カウントできました。
氷を模した白い床には、所々マットが置いてあります。
7羽そろいました。
観察窓ガラスの内側には、吹き付けられた雪を表現。芸が細かいです。
丸々としたジェンツー。流れてくる水を楽しんでいる個体がいます。
床下に入っています。水の出所を調べているのでしょうか?
熱心に調べている個体を
ジャマする個体がいて、ケンカになります。

わりとウケてました。
この水路の周辺がお気に入り場所のようです。

観察窓に近くて好都合ですが、まだ引っ越して3週間の新居ですから、今後慣れたらどうなるかはわかりません。
飛び込むかと思わせて、
寝転んでしまいました。
廃屋セットの前には巻き上げ式の吊り鉤。そして、
壁絵にはさらに廃屋が続いています。

これが、「グリトヴィケンのペンギン」。

サウスジョージア島グリトヴィケンのうち捨てられた捕鯨基地にジェンツーペンギンがいるというセッティングなのです。
極地探検家シャクルトンとハル、ハルと捕鯨、捕鯨とグリトヴィケン、グリトヴィケンとシャクルトンの関係が説明されています。

日本と同じで、読んでいる人はまれでした。
ジェンツーペンギン解説。
冬期は照明を暗くする理由が書いてあります。

生息地である南極周辺の日照パターンを再現することで換羽などのサイクルを自然に保つためです。


下の階の観察場所へ

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スロープから下のフロアを見下ろすと、所狭しと御子様向け「教育展示」が並んでいます。

写真上部に見えているのは、ガラパゴスの生き物を紹介するプロジェクター映像。
この展示テイストがターゲットとしているであろう年齢層には無理っぽい解説文が至る所にあります。保護者による説明が期待されているのでしょうか。
このタイプのシンプルな展示の方が、人の滞在時間が長いようでした。

ゆっくりできるように、椅子が用意されています。
1日3回上映されるジェンツー映像。スケジュールが合わなくて見られず、残念でした。
『氷の王国』入り口。
行く手に見えるペンギン水槽。


下の観察場所

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ガラス窓が3面見えます。
3面目の窓とほぼ直角に、奧にもう1ヶ所窓があります。これは水中観察窓。
最初と次の窓の中は、地下室という感じ。

ペンギンがここまで遊びに来るようになれば楽しいですね。
最初のガラス窓からのながめ。

奧に、グリトヴィケンの壁絵が見えてます。
2番目のガラスから奥の方を見ると、かき氷が降り積もっています。

ジェンツーの好きそうなアイテムです。そのうちに、氷で遊ぶようになるでしょう。
3番目のガラスからは、廃屋前に佇むジェンツーが正面に見えます。
さっきから目立った動きはないようです。
右上には、上の階の観察窓が見えます。

ちゃんと廃屋仕立てになってます。
角を曲がったところの水中観察窓。

全体に暗いですが、それでも逆光になりますからペンギンがまっ黒だし、後ろの展示が写り込んでいます。
洗面ボウルではありません。ガラパゴスペンギン保護のための募金箱。

硬貨を所定の場所に入れると、斜面をぐるぐると何周も転がって、最終的に穴に入ります。けっこう面白いです。

ただし20ペンスと50ペンス硬貨は丸くないので、転がらないと思います。
2011年からザ・ディープが支援しているガラパゴス保護トラストの活動『プロジェクト・ペンギン』について。

30ポンドで1羽分の鳥マラリア検査、60ポンドで1羽分のDNA分析ができるそうです。
ガラパゴスペンギンの解説。

The Deepのモットーは「For Conservation, Not Profit(利益でなく保護のために)」です。
通路の壁にあるペンギン全種。

数は18なんですが、日本で見かけるのとは分類が違います。

ミナミイワトビとキタイワトビとが別になっていて、リトルブルーペンギンとフェアリーペンギンがひとまとめになっています。
展示の最後まで来たら、透明エレベーターで水槽内をフロアー3まで上がります。

短い間ですが、写真のような神秘的な眺めが楽しめます。

フロアー3からは、普通のエレベーターか階段でチケット売り場に戻ります。
ななめ裏側から見たザ・ディープの建物。この角度だと、とてもイケてます。

向こうは海のように広いハンバー川、手前はそこに注ぐハル川。河口に近いため、干潮時はご覧のように川の水が極端に減ってしまいます。

その他:

公式サイトによると、7羽のジェンツーはテキサスからはるばるやって来たそうです。名前は、Diane, Viola, Rapha, Brian, Stanley, Weston, Leo。

飼育展示室には、ペンギンのための屋外バルコニーもあるそうです。たぶん観察窓からは見えないと思いますが。変化に富んだ飼育展示室には営巣のためのエリアもあります。「ペンギンにとっての居心地よさ」が設計のコンセプトなのだそうです。

ロンドン水族館でもそうでしたが、ペンギン展示の照明がはっきりとした紫色でした。何か利点があるのでしょうか。日本の場合、写真に撮るとカメラによっては緑色に見える水族館があります(海遊館やアクアス)。

生き物をゆっくりと眺める日本に多いタイプとは正反対の、「アトラクション」であることを意識した賑やかな展示。英語が得意じゃなくても、生き物関係は見ればわかるので、楽しめます。ただ、触ったり動かしたりする装置や細かい表示機器などが多くて、子供が乱暴に扱ったらメンテナンスが大変なんじゃないかと心配になります。

助かるのは、館内順路の途中にピクニックエリアがあること。持参したお弁当などがここで食べられます。ただし満席のことも。館内には他にカフェや本格的なレストランもあります。

チケット売り場の前にはショップがあります。ペンギングッズの種類が多くて楽しかったです。

2015/03/23


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オマケ写真



青い水にプカプカ揺れるジェンツーの姿は、幻想的。


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