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バードランド Page 4 (2012/05/15) キングペンギン増員中


キングペンギンが5羽増員しているはずのバードランド。入り口側から見たところでは、あまり違いがわかりません。

奥の方にある、大きな石を囲む柵は、何でしょう?
エディンバラ個体発見。右にエディンバラタイプの黄色バンドしてます。

あとで紹介しますマクリーン君の父親です。
行列好きなキングがきっちりと行列できるプールサイド。
キングはここからこんなふうに上陸します。ロケット上陸はやらないみたいです。プールがあまり深くないし、安心してハラ着地できるポイントがないのでしょう。
左端正面向きがエディンバラのアオ君。
上陸キングの向こうで頭を背中側に向けているのが同じく赤黄のマクリーン君。
右端ナナメ向きが先ほどの黄色君です。
そしてたぶんこれがエディンバラのフィンガル君、白バンド。

エディンバラから来ているのは全員オスで、右バンドのはずです。
赤黄のマクリーン君は、今イギリス国内で一番若いキングペンギンです。2009年生まれ。

下の写真は昨年(2011年)12月の姿。地味な亜成鳥カラーだったのが、この春の換羽ですっかり変身しました。



左側の、ハラにヨゴレがついているのはエディンバラのサー・ニルスです。なぜか、バンドが左についています。しかも「NILS」という文字入りビーズがはずしてあるし?

右側、背びれみたいに羽を残した換羽個体がユーモラス。
掛け流し水槽の水は冷たくて気持ちよさそう。エディンバラの巨大プールとは比べものになりませんが、それでもかなり広いです。
背びれキングが泳いでいます。
近くで見ると、亀の甲羅ふう。旧羽は今にも抜け落ちそうなのですが。なかなか落ちません。
入り口近くの角から、石塀に沿って奥に進んでいくと、
プールを通り過ぎてまた低い石塀になったところに、4羽。ひっそりとくつろいでいます。
鉄柵の前に4羽が集合しました。
石塀ぎわからプール側を見て見ると、こうなってます。4羽の立ち位置は変わっていません。

石段を登ったところに浅い池があり、さらにその上段にプールがあります。キングにとっては、かなり厳しい足場です。
近寄ってみると、換羽を済ませたばかりでピカピカ。

向かって右は、左フリッパーにバードランドタイプの赤バンドしてます。説明板をさがすと、スクウィーキー君だそうです。

左は著名キングペンギンのスパイク君。
プールの水が池に落ち、さらに滝になって小川が流れています。キングの抜け羽が流れてきます。

右が青と紫のバンド、スパイク君。エディンバラタイプのバンドです。

フリッパーバンドについては、このページ下の方をご覧ください。
キングの半数以上が広い陸場のプール寄りにいましたが、
誰からともなく入り口方面に集まり始めました。

先ほどの柵が見えます。石を三角形に囲んでいます。
集合して、飼育員さんがやって来る方を眺めています。期待に満ちた面持ち。でも、腹時計がちょっと進み気味なようです。
「なんや、まだやったんかいな。」「誰や、出迎えに行こ言うたん〜。」

ぞろぞろとプールの方に引き返してきました。
でもまた集結してしまうキング。よく見るとフンボルトも。
場所取りをしていたらしい2羽も、みんなの動きが気になるようです。
ついに陣地を離れて出てきました。
「やっぱりまだか〜。」

まだだけど、まもなくです。


フィーディングタイム



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いよいよ飼育員さんが餌バケツとともに登場。お出迎えしたあと、いっせいにプールまでついていくキング。
プール手前の坂道をあがります。
塀際の細道で、まずはフンボルトに投げ入れ給餌しながら解説。

ここでキングには食べさせないのですが、なぜかまとわりつきます。なお、この時キングが水中のサカナを食べるのは自由。

アオサギが来てます。飼育員さんが追い払いに行くたびに、観客から笑い声が。
手袋からサカナが出てくると思っている若者キング、エディンバラのマクリーン君。

手袋の指をカジカジ、間借り人とは思えない大胆な振る舞い。完全に溶け込んでいます。

「ワテらのぶん、はよおくれーな〜」と、フンボルトが首を伸ばしています。
地元キングも負けてはいません。マクリーン君が追い払われたあと、手袋をカジカジ。換羽を先送りし続けている個体ですが、食欲は旺盛で元気そうです。

「なんやねん、あいつだけ・・・。」 次の個体が狙っています。
飼:「あっちへいきなさい。」

「ちっ、今のところは勘弁しといたるわい。」

「ほな次、ワシや〜。」 選手交代で、次の個体が飼育員さんに接近。
彼は手袋がかじりたかったのではないようです。飼育員さんの素足部分を味見?
はい、先ほどの三角形の柵は、このためでした。石は餌バケツを置くのに便利なのですね。

乱暴な王様方から飼育員さんを守るための一工夫。有料の餌やり体験もありますので、参加者を守る意味も大きいでしょう。

ご覧のようにハラで力一杯キングに押されたら、人なら転倒の危険あり。なお、目立ってハラ押ししているのは、エディンバラ個体です。
飼育員さんは給餌中しゃべりっぱなし。ここではキングの全個体(たぶん)について説明がありました。

手にしているのは、キングのヒナが生まれたときのサイズを示す縫いぐるみです。よくわかります。


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さっきのアオサギ、こちらまで一緒に移動してきました。飼育員さんの腕の下あたりに見えます。完全手渡しなので、サカナを横取りするのは不可能なんですけど。

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フンボルト生活



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入り口付近でくつろぐペア(たぶん)。
葉っぱをむしっています。巣に持ち帰るのです。
キング4羽がひそんでいた小庭園部分には、フンボルトの家もあります。

「またちょっと行ってくるわ。」

「あいよ、たのむわ。」

寝転ぶ相方に留守を任せて、巣材集めに出かける個体。
葉っぱを枝ごとちぎって持ってきました。立ち上がって出迎えた留守番係。
今度は小枝です。プールを泳いで縦断し、上陸すると小走りで戻ってきました。
巣の中に安置しています。産卵のご予定でしょうか。

その他:

2012年の春から、エディンバラ動物園のキングペンギン5羽がバードランドで仮住まいを始めました。プールの大規模改修工事が行われるからです。バードランド個体14羽と合わせて19羽。ちょっとした大所帯です。

エディンバラのジェンツーは一部を園内の仮施設で展示、多くが北アイルランドのベルファスト動物園に仮住まいし、他園に転出した個体もあるそうです。イワトビは園内での仮住まいのみ。

地元グロースター州やコッツウォルズのメディアによると、キングはバードランド到着後3週間の検疫期間を経て、4月6日にプールデビュー。検疫施設からプールまでの500mを数分で素早く移動し、すぐに地元キングのグループに溶け込んだそうです。

仮住まいは少なくとも6ヶ月続くとのことです。その間、バードランドはイギリスで唯一キングペンギンが見られる場所となります。

エディンバラのキングはすっかり仮住まいに馴染んだようで、のびのびとしていました。給餌のときにも積極的というか、乱暴さが目立つ個体も。

エディンバラ動物園のブログによると、ノルウェー陸軍キングズガードの名誉連隊長でありノルウェー国王からナイトの称号を授けられたキングペンギン、サー・ニルス・オゥラフは、バードランドのリリーちゃんに大きな関心を寄せており、ご成婚およびお世継ぎの誕生が期待されています。

ただし、サー・ニルスの名前入りオレンジ色バンドが見つかりません。また、合計19羽いるはずが二人で何度数えても18羽。けっきょく、わからずじまいでした。残念。

私が訪問する少し前、5月10日に、キングの産卵があったそうです。産んだのはスクラフィーちゃん、父親は不明ですが、中身が入ってますように。結果が楽しみ。(バードランドには父親がハッキリしない個体が複数います。)

キングの繁殖はバードランドでは2007年、エディンバラでは2009年が最後。新顔の登場が婚活に好ましい刺激を与えることが期待されています。

フンボルトのタマゴが2個と聞こえたのですが、英語耳が貧弱なので、合ってるかどうか・・・。

2012/05/15


オマケ写真



ふたりだけの世界に浸るペア。
通常のペアだと、産卵子育て場所を確保中の行動なのですが。彼らの性別は?



オマケ写真2



小さな流れのある庭園みたいな一角で、4羽くつろいでいます。
右側石垣の上に浅い池があり、さらにその上段にメインプールがあります。



その他いろいろ

ボートン・オン・ザ・ウォーターでのお天気は、晴れたり曇ったりで時々強風と雨、一時あられが降りました。最高気温は9度くらいで、寒かったです。

5月下旬からがいいシーズンだと思います。
流れに乗って移動するカモ。水がきれいなので、空中浮遊みたいにも見えます。
ゲート前に立っていた看板。

「イギリスでただ一箇所!キングペンギンが暮らしているところだよ!」ということが書いてあります。

国内でもう一箇所のキング飼育施設であるエディンバラ動物園から仮住まいにやって来ているので、看板通り今は「イギリスで唯一」なのです。

クリスマスの日を除いては年中無休なので、旅行者にはありがたいです。

でも真冬の雪氷極寒の日には臨時休園になることもあるらしいですよ。
チケット売り場までの小川沿いに立っていました。本物の鳥です。置物に見えるのは、キングだけじゃありません。
その横の案内看板。キングが主役です。


極細観察
キングのフリッパーバンド
エディンバラタイプは、半透明の結束バンド様のバンドにびっしりとビーズ(短いマカロニ状)を通してあります。黄色と赤。マクリーン君。
単色であっても、びっちりとビーズを並べて色を表現。マクリーン君の父。

エディンバラでは、オスが右、メスが左。
エディンバラタイプのバンドを右につけているけど、バードランド個体。有名キングのスパイク君です。
エディンバラキングには使われていないはずの色です。でも、エディンバラのジェンツーにはこの色のバンドをした個体がいます。
バードランドタイプは、日本でよく見る結束バンドと同様のものをシンプルに使っています。左赤、スクイーキー君。
これは2色使用の例。左青に赤。リリーちゃん。

バードランドでは左右で性別を示していません。また、紹介看板によれば個体の色は決まっているのですが、実際にバンドをしているのは少数派です。

その他:

今回はリバプールに滞在していたので、Cheltenham(チェルトナム)からバスでボートンへ行きました。

Cheltenham Spa 駅からバスでチェルトナム市街中心部へ"D"のバスで。
Chapel Walk バス停で降りて、
次はすぐ近くの Royal Wel バスステーションから801のバスに乗り、
ボートン・オン・ザ・ウォーターの Wool Shop バス停で降ります。
帰りは Newsagent(ニューズエージェント) バス停から乗ります。

ロンドンからの行き方は、下のリンクからどうぞ。



オマケ写真



じゃぶじゃぶと浅い水を楽しむキング。見ている人間は寒い。



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